滋賀県の事業承継の取り組み紹介します(都道府県シリーズ)

こんにちは。
魂の事業承継ナビゲーター鋒山崇です。
今回は、連続シリーズで
都道府県それぞれの事業承継の取り組みを紹介します。
それでは、滋賀県の取り組みです。
滋賀県の取り組み
滋賀県はどんなところ?
は、琵琶湖を擁する近畿地方の内陸県で、
県庁所在地は大津市です。
内閣府経済社会総合研究所が2017年5月に発表した
「県内総生産」は5兆8,400億円でした。
2018年4月時点の推定人口は
141万人です。
滋賀県は、
明治5年(1872年)に大津県が改称して滋賀県となりました。
滋賀の由来は、
「石の多いところ」を意味する「シカ(石処)」に由来する
という説が有力とされています。
滋賀県は、
総務省の「平成29年人口推計年報」を見ると、
年少人口割合(15歳未満の総人口に占める割合)が
沖縄県に次いで、14.1%で全国2位です。
ちなみに老年人口割合(65歳以上の総人口に占める割合)は
全国43位の25.3%です。
これは後継者問題が深刻な事業承継において
特筆すべきことですね。
また、意外かもしれませんが、
2017年9月末の総務省の報告によれば
FTTH(光回線)の世帯普及率が66.2%で全国1位です。
事業承継の現状は?
中小企業庁の「2017年版中小企業白書」によると、
滋賀県の中小企業の廃業率は4.9%と
2位の京都府4.6%、福岡県4.4%を押さえて
全都道府県で最高となっています。
帝国データバンク滋賀支店の
「事業承継に関する滋賀県企業の意識調査」
という、2018年1月に発表した調査結果から紹介します。
件数 | (%) | |
---|---|---|
優先の経営上の問題と認識している | 17 | 18.5 |
経営上の問題のひとつと認識している | 54 | 58.7 |
経営上の問題として認識していない | 13 | 14.1 |
分からない | 8 | 8.7 |
件数 | (%) | |
---|---|---|
計画があり、進めている | 23 | 25.0 |
計画はあるが、まだ進めていない | 22 | 23.9 |
計画はない | 24 | 26.1 |
すでに事業承継を終えている | 15 | 16.3 |
分からない | 8 | 8.7 |
件数 | (%) | |
---|---|---|
現代表(社長)と後継候補者との意識の共有 | 52 | 56.5 |
早めに後継者を決定 | 37 | 40.2 |
早期・計画的な事業承継の準備 | 46 | 50.0 |
外部機関のサポート | 8 | 8.7 |
法務面や税務面など信頼できる専門家を見つけて相談 | 16 | 17.4 |
承継後の経営は後継者に任せる | 33 | 35.9 |
経営状況・課題を正しく認識 | 43 | 46.7 |
取引先や同業者など社外での業務経験 | 17 | 18.5 |
社内での業務経験 | 37 | 40.2 |
教育機関などでの勉強 | 13 | 14.1 |
今後の経営ビジョンを持つこと | 38 | 41.3 |
先代と現代表(社長)で密接なコミュニケーションを図る | 23 | 25.0 |
事業承継の目的の明確化 | 18 | 19.6 |
事業の将来性、魅力の維持 | 39 | 42.4 |
他の役員・従業員・株主の協力 | 34 | 37.0 |
取引先や金融機関の理解・協力 | 26 | 28.3 |
その他 | 3 | 3.3 |
特にない | 2 | 2.2 |
調査結果を見ると、
まだ事業承継に動き出せていない企業が
約半数いることがわかりますね。
事業承継は5年~10年かかるのが通常ですので、
かなり先を見据えた経営計画が必要になってきます。
滋賀県事業承継ネットワーク
滋賀県でも、2018年5月に大津商工会議所が事務局となって
「滋賀県事業承継ネットワーク」を構築しました。
同年8月にウェブサイトも公開して、
事業承継の基礎的な知識をはじめ、
その重要性や必要性、関係団体が実施する支援施策情報などを発信し、
滋賀県における事業承継支援のポータルサイトとなる予定です。
また、「滋賀県事業承継ネットワーク」の構成機関でもあり、
実際の事業承継の相談窓口となる、
「滋賀県事業引継ぎ支援センター」でも
後継者不在などの事業承継の悩みを相談に対応します。
「滋賀県事業引継ぎ支援センター」は
facebookページも開設していて珍しいです。
(全国で4県しかありません。)
具体的な取り組み
2018年6月に滋賀県総務部市町振興課が事務局となり、
【第1回移住相談会】が開催されました。
実際に滋賀県にUターンして家業を継がれた方を招いて、
継業を決断された経緯、事業承継にあたり苦労した点など、
話をされたようです。
びわ湖放送では2回、事業承継特集を放映していました。
まとめ
これが「Mother Lake」滋賀県の事業承継への取り組みでした。
ご自身の地域の取り組みと比較したり等、ご参考にされてください。