「会社の魂を次世代に受け継ぐ事業承継」をサポートする鋒山崇(ほこやまたかし)です。

株式の評価方法が変わった事業承継税制【平成29年税制改正】

2018/07/17
 
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魂の事業承継ナビゲーター鋒山崇
魂の事業承継ナビゲーターの鋒山です。ご自身の会社をこの先100年以上続けていきたい社長へ「会社の魂を次世代に受け継ぐ事業承継」のナビをしています。 会社をこの先100年以上続けていきたい経営者の「会社の魂を次世代に受け継ぐ事業承継」をナビゲートする専門家です。

こんにちは。
魂の事業承継ナビゲーター鋒山崇です。

ご自身の会社をこの先100年以上続けていきたい社長へ、
会社の魂を次世代に受け継ぐ事業承継」のナビをしています。

今回のテーマは、
平成29年度の税制改正についてです。

非上場株式の評価方式の見直し等大きく変わりました。

なお、平成30年改正の内容はこちらです。

平成29年度改正の事業承継税制

平成29年の改正内容は大きく3点あります。

  1. 株式の評価方式に関する見直し
  2. 会社規模の判定基準の見直し
  3. 事業承継税制と相続時精算課税制度との併用

【 株式の評価方式に関する見直し】

一つ目は、
比準要素のウェイトの見直しです。

算出する株価が最大67%も上昇する可能性があります。

改正前は、
類似業種比準方式で株価を算出するときは、
「配当」「利益」「簿価純資産」の比準要素を
 1:3:1 の割合で評価していました。

改正後は1:1:1 の割合で評価することになりました。

「利益」のウェイトを減らして、
成長・好業績企業の負担を軽減するという狙いですが、

逆に見ると、
「利益」のウェイトが少なくなり、
「配当」と「純資産」の比重が高くなったと言えます。

中小企業で配当を出す会社はあまり多くないと思いますので、
「純資産」の多い会社は、株価が高く算出され、
「利益」の多い会社は、株価は低く算出される、
ということになります。

長年利益を蓄積してきた(=純資産が多い)優良企業の株価は、
この平成29年改正によって高く算出されることになるのです。

 

【 会社規模の判定基準の見直し 】

二つ目は、
会社規模の判定基準の見直しです。

これは、算出する株価が下がるケースが多くありそうです。

類似業種比準方式と純資産価額方式の併用方式で算出するときは、
会社の規模を「大会社」「中会社(大・中・小)」「小会社」に区分します。

「大会社」であれば、類似業種比準価額が100%となり、
「中会社」であれば、類似業種比準が60%~90%、
残りの10%~40%純資産価額との加重平均で株価を算出します。

今回の改正では、
「大会社」「中会社」の基準について、
できる限り上位の枠に企業が含まれるよう見直しされました。

一般的に株価の高い会社は、
純資産価額のほうが類似業種比準価額より
2~10倍高いケースが多くあるため、
会社規模の区分が上位の枠になれば、株価は引き下がります

「大会社」になると類似業種比準価額が100%になるので、
株価が大幅に低く算出できるようになります。

 

【事業承継税制と相続時精算課税制度との併用】

改正前は、納税猶予制度(事業承継税制)を使った場合、
その後に万が一、認定要件(※)を満たさなくなって、
納税猶予制度の対象外となり納税猶予の適用が取り消された場合、
猶予されていた贈与税額を一度に納付する必要がありました。

(※)相続税・贈与税の申告期限から5年間は、以下の要件を満たして事業を継続することが必要

雇用の8割以上を5年間平均で維持

後継者が代表を継続

先代経営者が代表者を退任(有給役員として残留可)

対象株式を継続して保有

上場会社、資産管理会社、風俗関連事業を行う会社に該当しないこと 等

要件はそれなりに厳しく、
納税猶予制度の対象外となり得る企業も
少なからずあります。

納税猶予を使う程ですから、
納税資金が充分でない場合もあるのに、
数千万から数億円もの多額の贈与税を
納付しなければいけなくなるのです

今回の改正では、
相続時精算課税制度との併用が可能となり、
万が一納税猶予が取り消されたとしても、
相続時精算課税制度で負担軽減されることになりました。

この結果、
納税猶予が取り消しされた時の税負担は、
相続税と同額程度になりました。

 

まとめ

平成29年度の税制改革は、
「デフレ脱却・経済再生に向けた税制措置」と
「中堅・中小企業者の支援、地域創生の推進」がテーマで、
それに沿った微調整といった内容でした。

もっと詳しく知りたい、ときは
中小企業庁からパンフレットが公表されているので、
一度ご覧になってみてください。

なお、より活用しやすい事業承継税制となった、
平成30年改正の内容はこちらです。

 

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魂の事業承継ナビゲーターの鋒山です。ご自身の会社をこの先100年以上続けていきたい社長へ「会社の魂を次世代に受け継ぐ事業承継」のナビをしています。 会社をこの先100年以上続けていきたい経営者の「会社の魂を次世代に受け継ぐ事業承継」をナビゲートする専門家です。

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